とちの木産バナナ〜勇気の一口に込めた南国ロマン〜
先日、花壇で育てた ”とちの木産バナナ” をついに——ついに!
収穫!!?しました!!!
花壇に苗を植えてから約2年、夏の太陽に照らされながら大きくなっていくバナナの実に「これはいけるかも…!」と期待を膨らませ、収穫の時を今か今かと待ちわびていました。
そして遡ること10日前の午後。
その時は突然やってきたのです。
園庭から戻った先生が慌てた様子でこう言いました。
「バナナの木が!!折れてる!!!!」
花壇を見に行くと茎がバキッと折れ、実が地面に着いているではありませんか😲
こうして見比べてみると8月の上旬には、すでに上の方の茎もバナナの重さで曲がり下がってきているのがわかります。
横のわき芽もグンと大きくなっていますね・・・!(驚異的な成長率!)
もしかして追熟したら黄色くなるかも?
期待も込めて、玄関前に展示。
しかし、数日たっても見事なまでに青い・・・
心なしかバナナ自身もしょんぼりとしおれてきたような😞
でも、ここまで育てたんです。諦められますか?いや、無理です。
私は決意しました。
「食べてみよう!」
皮をむくと、見た目は…バナナ。
香りは…うっすら青臭い。
そして、勇士数人でいざ実食。
「 ………。 」
「これは……きゅうり…?」
食感はしゃくしゃくとしていて、味はほぼ野菜。
甘さ?どこか遠くの国に置いてきたようです。
何とも言えない渋みが口の中に残りました。
でも不思議なことに、食べ終わったあと、ちょっと誇らしい気持ちになりました。
青くても、硬くても、自分で育てたバナナを食べたという事実は、何にも代えがたいのです。
しかし、ここまできてもまだ何か納得がいかず、食べかけの青バナナを見つめ、なんとか美味しく食べられないものか。という思いが沸き上がってきました。
レンジでチンをして熱を加えてみるとイモのような触感に…
あの独特の渋みもだいぶなくなっていました。
手ごたえを感じた私は、青バナナを美味しく食べるため静かに闘志を燃やしたのでした。
果たしてバナナを食べられる日は来るのか
——つづく。